足のアーチと外反母趾

私の右足は外反母趾の状態だ。バブル時代の若い頃につま先が細く、ヒールが高い靴を履き続けたことが原因だと思う。
外反母趾は、足裏の3つのアーチのうち横アーチが崩れて起こるといわれている。そのせいか、私の右足の指のつけね(基節骨と中足骨のつなぎめ)には魚の目やタコが出来ていてとても痛い。ただ、この状態は二次的な状態で、横アーチの崩れの前に内側縦アーチが崩れて起こるそうだ。つまり外反母趾になったということは、足裏の3つのアーチのうち2つが弱ってしまっている状態。
足裏のアーチは、下肢、大腿、骨盤、脊椎、肋骨、頭と積み木のように重ねた体が動くとき、重心をコントロールし、荷重を分散させる大事な機能だ。その役割を、私の足は外側縦アーチにほぼ頑張って担ってもらっていることになるのか?確かに重心が外側になり、右足の靴のかかとは外側が減っている。

しかし、外側のアーチにそのような大役は担えない。体の重心をコントロールし、荷重を分散させる時に強靭で柔軟にクッションの役割をしているのは、内側縦アーチだそうだ。
内側縦アーチを維持しているのは主に足底腱膜。踵から足趾に向かって扇状に張って弾力性を保っている。
そして、でこぼこ道を歩いたりする時に、足底腱膜と一緒に縦アーチの支持をしているのが、長母指屈筋、長趾屈筋の停止腱だ。
後脛骨筋、長腓骨筋の停止腱も鞍のあぶみのように土踏まずを引き上げて、歩行時のアーチを支えてくれている。

外反母趾はアーチの崩れによる負荷で骨が変形しているので、元に戻るというのは難しそうだが、内側縦アーチを形成する足底腱膜をストレッチしたり、関連筋を強化することで、足への負荷を減らせるのではないかと思った。
ヒールを履いても外反母趾にならない人は、関連筋の筋力があったからだろうか?調べてみたい。



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